健康優良不良青年

日々のこと、音楽や映画、漫画なんかの好きなものの話

メメント・ワニ 〜100ワニ映画感想〜

 

「やめておけ お前らにゃおれは殺せねェよ

人はいつ死ぬと思う…?」

「心臓を銃で撃ち抜かれた時…違う」

「不治の病に侵された時…違う」

「猛毒のキノコのスープを飲んだ時…違う!!」

「…人に忘れられた時さ」

 


上記は日本が誇る漫画ONE PIECEのDr.ヒルルクの名言である。

僕自身、冬島のエピソードはめちゃくちゃ好きだし、いつ見ても心が震える名シーンまみれで

ヒルルクもチョッパーも大好きだ。

しかし、Dr.ヒルルクあなたは間違っている。

ある作品を見て僕はそう思ってしまった。

人に忘れられた時、それも人が死ぬ時かもしれない。

人が本当に死ぬ時は…

 

 

 

「自分の葬式をポップアップストアにされた時さ」

 

 

 

 


メメント・ワニ

〜◼️◼️◼️◼️を想◼️〜

 

 

 

 


◼︎そもそも100ワニとは


Twitter発信の日めくり4コマ漫画っていうのがジャンルになるかな?

概要については↓のリンクの記事が端的にまとまってるし、多角的かつコミカルに書いてあって読みやすいと思うどす。

 

100日後に死ぬワニとは (ヒャクニチゴニシヌワニとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

 

作品に対しての解説だけでなく100ワニを取り巻く電通案件とか当時の反応に関してとかもしっかり上に書いてある。

僕も読むまでぶっちゃけ電通案件だと思ってたけど色々違うらしいっす。

いきものがかりの主題歌、カメ止めで有名になった上田監督による映画化も

どこまでがほんまかは分からんけど本人達が自主的に希望したらしい。

とりま上の記事読んでみてください。

ここから先は読んできたorある程度100ワニを知ってる程で進めるからね?!

いいね?!

 

 

◼︎なんで100ワニはスベったのか?


ちょっと脱線っぽく見えるがそもそもこの映画を見る前に原作の評価や風評は切り離せないと思う。

僕自身原作100ワニは熱心に読んでたってわけじゃないけども、ワニのアカウントはフォローしていたし、カウントダウンのように日にちが減っていくのは新しい漫画体験で日めくりカレンダーのように感じた。

通知をつけてまで次の更新を待つ人が居たのも大いに分かる。


だがしかし、最後はスベったと思う。

「ワニw」みたいにネタにしがちになる理由も分かるほど肝心な100日目の最後の最後で滑っていた。


何が起きたのかご存知ない方もいらっしゃると思うので何があったかというと。

タイトル通りワニの死が感動的に描かれた直後に


いきものがかりのタイアップPVが流れた

   (これはまだいい)

・書籍化決定の告知

   (んー…まぁ、あるわな)

追悼ポップアップショップが開かれた

   (これが悪かった)

 


という怒涛の告知で一気にカネの匂いを漂わせてしまったのがスベった理由だと思う。

あと、Twitterで無料で連載していた漫画だったってとこも余計に、商業的匂いを強く感じて多くの人が興味を失ったり評価が落ちた理由の一つかな?とも思います。

あと、こじつけじみたところと、どこまで嘘かほんまか分からんけど、電通案件とされるのも

100ワニ連載までは、そんなに飛び抜けて有名じゃなかったイラストレーターさんに

 

いきものがかりって国民的アーティストとのタイアップPVという大型タイアップ

・いきなりのポップアップショップ

 

ってのが電撃的に発表されたら

広告代理店との繋がりを勘繰る人も多いかと思う。

実際、僕も電通案件だと思ってた。


よりにもよって死を描いた感動的な物語の完結の直後に、大きな金の匂いがする動きが行われてしまったばっかりに、ワニの死、引いては作品自体がチープなものと感じた人が多かったんではないかと思う。

中でも個人的に一番酷く感じたのは

 


追悼ポップアップストア


やはり、これに尽きる。


「グッズが発売されます!」程度ならよかったけど

「追悼」ってワードと死者を意味する輪っかと羽をつけたワニ(ドラゴンボールの悟空のパロディなのかもだがこれも絶妙にスベッている。)のイラストで「ポップアップストア開催!」の告知はどう考えてもスベるやろ!と。

 

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↑(ウケを狙っているのにそうでもないように見せかけているのが透けて見えて絶妙に腹が立つ)


世界中で丁重に扱っていて特に日本人は大事にしてる価値観の「死」という題材を扱うモノをネタにして、もろに商売っ気を出してとなったのでそらスベるわなと。

素直に面白くないし、少なくとも日常の普遍さや命の儚さを描こうとしていた作品でやるべきネタではないと個人的に思う。


あとのネットのおもちゃにされたのはドブに落ちた野良犬に石を投げる国民性もあると思うけどそのあたりはさすがに脱線しすぎるのでこの記事では言及しないっす。


※(一応注釈)

僕はアニメ、漫画のグッズ販売とかの商業的意図を批判する意図はないですし、それらも作者の方の大事な収益と考えております。

ただ、こと「死」を扱う作品ではその宣伝方法等をもう少しセンシティブに考える必要があったのではないかな?という一意見です。

また、これまで記載の部分で色々事情通な方がいらっしゃったら間違ってるとか補足いただけると嬉しいです。

 


とまぁ、クドクドは書いたけど


大滑りしてネットのおもちゃと化した原作ワニ。

それがなんと映画化されるという。


「原作の内容的に、尺とかなんとか出来んのか??」

「そもそも、見にくる奴は居るのか?」

という恐ろしい負け戦。


これに挑むのはなんと

低予算ながら異例の大ヒットを飛ばした名作

カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督!


さぁ、映画はどんな仕上がりだったのか?!!

 

 

◼︎100ワニ映画の感想


とまぁ、ようやっとこっからは100ワニ映画の感想ね。


※ネタバレが多く含まれている為、未視聴の方はお控えください。

(もしくはもう鼻くそほじくりながらでも読んで、

「懲役60分」などと揶揄される本作品を見ないでくれ。

君の懲役は僕が被るよ。

実際僕もアマプラで友人達とぼちぼち酒の入った状態で見たけどなかなか辛かった。)

 

良かった点、悪かった点で書こうとおもったけど

この作品、圧倒的に悪かった点のまみれなので愚痴っぽくなってしまいます…

ファンの方はごめんね…


では、以下スタートです。


あとこれから見る人のために1分で読めるザックリストーリーを置いときます。


・ざっくりストーリー


1.フリーターのワニが友人達とほのぼの暮らしてる。

2.恋だの将来の夢だのを見つけ、これからが楽しみだ!そして、友人達と花見だー!

ってタイミングでトラックからヒヨコを庇ってワニが死ぬ。

3.ワニの死を引きづり、ワニの友人達は疎遠になる。

4.ワニと似たところがある変なやつが出てくる(オリキャラ、後で触れます。)

5.ワニの友人と変な奴が不思議なことに縁を持っていく。

6.変な奴も友人を亡くしていた。

7.変な奴とワニの親友ネズミが離れてしまった友人達をもう一度繋いでみんなで花見エンド


とまぁ、こんな感じなんですがどうしても話の性質上、↓のようになる。

 

 

・ワニ死亡RTA


原作クライマックスである花見会場に向かうワニがヒヨコを庇って死ぬシーン

なんと開始5分くらいに持ってこられています。

なんやもう死んだなら後見るん勘弁してくれへんか??

舞い散る桜並木と青空をバックに

タイトル「100日間生きたワニ」

という美しいっぽい演出とタイトルの噛み合わせの悪さがシュールで少し笑えた。

唇が割れるほど乾いた笑いではあったけど


その後、桜並木が雪景色に、そして新緑にという時系列が戻っていく演出。

本当に演出はさすがの上田慎一郎監督ですよ、分かりやすさと美的さもある。

ただやはり絶望的に素材が少なすぎるんや…。

 

 

・前半30分の苦行

〜止まっているように見えるんじゃない止まっているんだ〜


前半30分は連載されていたワニのストーリーを


・ネズミ、モグラとの友情

・バイト先の先輩との恋愛模様

・バイト変わってプロゲーマーを目指すまで


という3本の縦軸で構成している。


その間、時々ワニの間接的死因であるヒヨコが死神めいてウロウロしているという丁寧な仕様。

ちゃんと一回ワニがヒヨコを助けるという伏線?じみたものも張られていた。


ここのダメだったところが

死に方、成り行きの展開を知ってる人はそれ以上の価値を全く見いだせないという点。

話の中に大きな起伏がない、抑揚がないけど時間は進んでいくという形式は毎日日めくりカレンダーのように進む4コマ漫画ではちょうどいい塩梅だったのが映画ではどうしても縦軸を作って時間を進めていかなければならない。

その為、漫画ではいい持ち味だった起伏の無さが虚無感を強める結果となってしまっているように感じた。


そして、その虚無感をより強くするのが

絵の動きの少なさ

止まってる場面に音が流れてる為、

「紙芝居w」なんて揶揄されるのも仕方ない場面が何度もあった。

元々ストーリーの中で大きな動きがあるストーリーでもないし4コマ漫画のアニメ化なのでこれはほんまにどうしようもない。

むしろオリジナルパート入れて動き出してきたらそれはそれでネタにされると思う。

それとイラストレーターをされてる100ワニの作者、きくちゆうきさんの独特のタッチを出来る限り尊重した作画だったのもより動きがつかなかった理由かな?とも思う。

少なくともアニメ映画を見ていると思って見ない方がいい。

紙芝居に音と動きがついたものと思って見た方が楽しめると思う。

動きについては以上だがそれ以上に深刻なものがある。

一番作画が動いてるのが夏祭りのシーンってどうよ…笑

 

・素材が…素材が足りねぇよ…


しゃあねぇよ、そもそも四コマ100本繋げるだけやし、メインキャラクターの数も大方4か5ですぜ。

無理やり深掘りしたり描写増やそうにもキャラ数って素材すら少ねえから無から何かを生み出すしかないんよ…

そして、単品映画として売り出す以上なんとか50-60分くらいの尺は必要になる、それ以下だとアニメ祭りみたいに何かとセット上映せざるを得ないけど誰がワニと抱き合わせで上映されたいねんってなる。

すみっコぐらしパイセンとかなら…なんて思うが

すみっコぐらしパイセンはそういうキャラモノ枠で大名作を作り出してる。

全然奴らすみっコじゃない、むしろ大王道傑作よ。

むしろワニが映画界のすみっコぐらし。

2本上映ならデジモンなんてどうだ?

アニメまつりの復活だ!なんて思うけど

ワニが死んだ後にゲストのワニ型デジモンがジョグレス進化なんてしてみろよ。

スカルグレイモンより手のつけられへん暴走進化やぞ。

宮崎さんのBrave Heartが流れたって無理やわ。

たくましい自分には成れんわ。

 

失礼、脱線したが、抱き合わせで尺調整も出来ない。

メインキャラの掘り下げも無理。

なんとか引き伸ばしてもワニは死ぬ、しかも2.30分で死ぬ。

そんなまさしく死地で上田監督はとんでもない奴を生み出す…

 


???「ドーモー!!ドモドモドーモー!!」

 


・死地から生まれたオリジナルキャラ「カエル🐸」

 


ワニがなんとか尺使って延命治療がなされたがやむなく30分でおっ死んじまった。

いや、もうこっからどない話すすめるねん…ってなった状況下、まさに死地。

なんと、そこに原作には一ミリも出ていないカエルというキャラクターが出てくる。

映画版オリキャラ?!

やはりアニメ祭りだった?!

ワニの劇場オリジナルフォームとかくる?!

とまぁ、悪ふざけはここまでにして

そのオリキャラ、カエルくんの見た目がこちら。

 

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うん…なんか…

なんとも言えん見た目してるよね…

このカエル、原作者のきくちゆうきテイストからはすごく浮いた絵をしていて、ワニや他のキャラクターより妙にリアルな見た目をしているのだ。

なので、

画面上で浮きに浮きまくる。

しかし、それがまさかの味わいを出してくるんすよ。

ザッとカエル軸のストーリーを書くと


故ワニの住む場所に引越してきたカエル、常にテンションが高く、どんな初対面の奴にもダルいノリで絡む。

引越してきたばかりなのにまぁ誰彼構わず、テンション高めに絡みに絡む。

故ワニの友人達とエンカウントしまくるが方々でだるいノリを連発。滑りまくる。

しかし、根っこの部分はどこかワニに似てるんじゃないか?と故ワニの友人であるネズミが気づく。

カエルは色々うまくいかず、コップから水が溢れ出すようにネズミに友人を亡くし、心機一転しようと引越してきたことを吐露する。

ネズミは気晴らしにワニにもしたようにカエルをツーリングに誘う。

カエルも少し変わってネズミもワニのことが少し振り切れ、故ワニの友人達を花見に誘う。


といった話。

カエルという存在によってワニの死から周りを立ち直らせる。

また、ワニの周りに与えた影響をカエルによって呼び戻すといった、『ワニの死に意味を持たせるキャラクター』としてカエルはこれ以上ない立ち回りをした。


そもそも、100ワニ原作だけだと

「ワニは一生懸命に生きた。」

「ワニの生きたかった明日をみんなは生きてるんだよ〜」

的な締め方だったのであまり締まってなかったし、

前述の「ポップアップ告知」で、ぶち壊していたしスベリ散らかしていたので、個人的にはチープな死と感じていた。

だが、劇場版ではカエルを入れたことによりなんとかワニの死に、より意味を持たせられたと感じた。

これはさすがの上田監督の手腕だと思った。

あと何よりコイツのおかげで尺が稼げる。

ワニの出ていたお店や場所などの背景を再度使いまわせるのだ。

ワニを思い出させる役割と共にワニ抜き素材のリサイクルまで出来る。

カードゲームならワニとシナジー良すぎて絶対ワニデッキに入れれるレベル。

ヴァイスシュバルツでもユニオンアリーナでもいいからワニデッキ出してカエルのリサイクル戦法再現してやってくれ、僕は絶対買いませんが。

とまぁ、尺とワニの死に対する救世主、カエル。

コイツ謎に豪華なのが声優が山田裕貴さん。

ゴーカイブルーに始まり、今じゃいろんな作品に引っ張りだこの売れっ子!

なんでこの映画出たん?!なんか圧力かかった?!!

って思ってたけど、そもそもこの映画めっちゃみんなキャスト豪華なんすよね。

次の

章ではそれに触れていく。

 

・キャストの無駄遣い

〜今回見せられた紙芝居より絶対こっちのが良かった〜

 


前述の通り豪華すぎるキャストの一覧がこちら


ワニ:神木隆之介

ネズミ:中村倫也

モグラ木村昴

センパイ:新木優子

イヌ:ファーストサマーウイカ

バイトちゃん:清水くるみ

カエル:山田裕貴

ワニの母:池谷のぶえ

ワニの父:杉田智和

 

いや!無駄に豪華!!!!!

 


それもそのはず、そもそも上田監督がやろうとしたのは100ワニのキャラを実写キャストにしての映画化というものだった。(ソースはこちら→上田慎一郎監督、『100ワニ』映画は当初“実写”を想定「人間に置き換えて…」 | マイナビニュース)


これもこれでなんかイジられたりする可能性は高かったと思うけど作品の完成度や後述する豪華キャストなら十二分に面白いものになっていたのではないかなと思う。

これはその実写化プランが行われてた場合のifの話でしかないが

「おそらく会話劇中心にして日常シーンも思い出として縦軸の構築が出来たのではないか?」

「というか、普通に神木くん、中村倫也木村昴がなんてことない雑談してる絵よくね??」

というツッコミを出さずにはいられないのだ。

少なくとも、完全に現状の紙芝居状態よりかは圧倒的に見れるものになっていたであろうし、雑談してても実写なら背景の動きがつくので

「圧倒的にこちらの方が勝算があったんじゃないか?」

「下手すると名作になっていたのではないか?」

とすら思う。


あと、カエルのクダリは新天地でなんとか頑張ろうと無理をするってのは当時住み慣れた地から引っ越したばかりだった自分に刺さる部分があったし、

友人の死から立ち直ろうと無理して明るく振る舞う

山田裕貴

普通にめちゃくちゃえぇ演技しそうで見たいもん 笑

 


他にも

フリーターやけどほのぼのしてる神木隆之介

神木隆之介新木優子がバイト先でドギマギしながら少しずつ親睦深める姿。

神木隆之介中村倫也のツーリング

神木隆之介中村倫也木村昴がバスケしながらダベる姿


いや、めちゃくちゃえぇやん!!

ほんで上田監督が撮るんやろ?!!

絶対こっちの方がよかったやん!!

ほんで、そもそもアニメ映画にしたところで

Twitter漫画やから原作ファンとかも子供層とかほぼないと思うんよ!!

絶対こっちのが勝算あったって!!

って思わざるをえない!!

 

どうしてこーなった!!


って思って調べたら、

上田監督と共同で上田監督の奥さんが監督・脚本やってるのね!!

その方がなんとアニメーション監督!

そんで、「共同でアニメ映画にしたら?」東宝の人が持ち出したそうな…。

実写にしてればワンチャン名作になってたかもしれんのに残念やなぁ…と思わずにいられない。

もしかしたら、漫画のコケ具合を見てアニメならキャストの拘束時間を少なくしてギャラも少なく出来ると考えたのかもしれないけどもそこは素人の勘繰りやし、今となってはあとの祭りですわ…

 

 

◼️総括


アニメ映画としては本当に駄作としか言えない。

そもそも素材にしろ、おそらく予算にしろ、無理がありすぎた。

完全に紙芝居と思うようなシーンが多すぎた。

しかし、映画としては上田監督の手腕でなんとか…

なんとか…作品の程は保てたんじゃないかな?と思う。

ほぼ、上田監督と彼の生み出したカエルのおかげではあるんだけども。


おそらく、このワニの炎上のせいで今後爆発的にバズって映画にまでなるTwitter発漫画は生まれないのかもしれない。

そういう意味ではこの映画は唯一無二の存在と言える。

ただ、僕にはまさしく原作の通り、

「この映画は死んだことによって意味がある」

ように思えてならないのだ。


・過度なプロモーション

・ネット、SNSでのステルスマーケティング

・バズったものを過度に持て囃す風潮

・完成度などは度外視した、話題作の映画化


上に書き連ねた全てが悪いとは言わない。

中には、それがなければ生まれなかった作品やモノもあると思う。

だがしかし、ワニのような作品を生み出す危険性が高い。

ワニはこのネット・SNS時代に生まれて、ネット・

SNSの中で活き活きと生きた。

しかし、その死後はネット・SNSのオモチャとなり未だに死体蹴りは続いている。

このような悲しい存在を生み出さない為にもワニのプロモーションや映画で行われた悲劇を繰り返さない教材とする方が幾分かワニの死を弔ってやれる気が僕はするのだ。

 

「劇的な死よりもどう生きたか。

そして、その死をどう受け止めて周囲が進んで行くか。」

 

この映画のメッセージのように少しでもワニのような作品が生まれないように僕は心から思う。

彼の勇敢かつ悲劇的で喜劇的な死を想って。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メメント・ワニ

〜ワニの死を想え〜

 


〜完〜

 

 

 

 

 

 

 


▪️あとがき


乱文、長文になりましたがここまでお読みくださりありがとうございました。

てか、マジでここまで読んでくださった方が居たら本当に感謝します。

この記事を書くことになった始まりは

SNSで知り合った友人とのオフ会にて

ネットカフェに連行され、強制的にワニを視聴させられるという悪ふざけ

に対しての

長文感想でしっかり読ませてやるという悪ふざけの異種返し

でしたが、ネットで色々検索したり、何故だか論文じみたものになったり、そもそも、

60分の映画の感想に対して

数ヶ月かけてちまちまと

・ワニに関しての記事の検索

・自分の記載しているワニに関しての情報の正誤の確認

・結局、執筆時間トータル約20時間、8600字を超える執筆、推敲

という明らかに労力の見合ってないもはや「仕事」と言っていいような作業をしてしまいました。

これまでもハイカロリーな記事を書いてきたけど

正直今回はきつかった

また近いうちの更新ですが、色々してる間に一年越しとなった小説を出せればと思います。

ではまた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


〜原因となった友人達へ〜


「ワニをふざけて見せたからには責任取ってここまで読めよ!!

遊びじゃねーぞこっちは!!

めちゃくちゃ調べて推敲して時間かけて書いたからな!

約束通り、酒奢れよ!!

花見までなんて待たんぞ!!!

肉だ!肉!!肉食わせろ!!

とりあえず近いうちにまたな!!!」

 

ほんとのほんとに終わり